本日インタビューさせていただいたのは、昨年夏に生口島にオープンしたばかりの「アグリート島時間」さん。
- 子連れでも安心の1棟貸切の宿泊施設を探している
- 海が近くのロケーションに宿泊したい
- 島暮らしを体験してみたい!
- 長期宿泊できる施設を探している
- しまなみ海道(生口島)への移住を検討している
「アグリート島時間」さんは、菜園付きの1棟貸切宿泊施設なので、こんな方にはピッタリの宿泊施設です!
今回は、宿のこだわりや、おすすめの過ごし方をオーナーの根葉さんに伺ってきました!
1年間の長期宿泊をしてしまうゲストがいるほどの「アグリート島時間」の魅力。
たっぷりとお伝えしていきます!
「アグリート島時間」誕生エピソード
全4棟のコテージからなるアグリート島時間。
1棟貸切スタイルで、周りを気にせず宿泊することができます。
宿の魅力は、何といっても各棟に専用菜園がついていること!
部屋から一歩外に出れば、いつでも土いじりや収穫体験をすることができます。
一風変わったこちらの菜園付き宿泊施設ができた経緯を、オーナーの根葉さんにインタビューしました。
- ──── どのようなきっかけで、アグリート島時間を始めようと思ったのでしょうか?
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こういう宿をやりたいなと思ったきっかけは、ドイツのクラインガルテン(200年以上の歴史がある農地の陳借制度)を参考にした、菜園付き宿泊施設の存在を知ったことがはじまりです。
実際に、隣の大三島に菜園付きの施設があり、「面白いな」と興味を惹かれましたね。
20年近く前のことです。
それから色々資料を読み込んで準備を重ねて、2023年に念願の「アグリート島時間」をオープンしました。
- ──── 「菜園付き」というのが宿の大きな特徴ですよね。根葉さんはずっと農家をされてきたのですか?
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実は私、ずっと本屋を経営しているんですよ。
でも、本業の傍ら、もう20年ほど農業をやっています。
家庭菜園から始めて、田んぼもやって、今は6反*ほどありますかね。
小さい頃に、山のほうにある母親の田舎に毎年行っていて。そこで稲の香りを嗅いで育ったんです。
そういった原体験が、農業に興味を持つきっかけになっているんだと思います。
歳を重ねるごとに農業が面白くなって、今もどんどん手を広げています(笑)。
*1反ってどれくらいの広さ?1反は約1,000平方メートル(300坪)で、50mプール(50m × 20m)くらいの広さです。
- ──── 瀬戸田という場所を選んだのはどうしてでしょう。
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私は生まれも育ちも瀬戸田なんです。一度は進学で地元を離れましたが、やっぱり土地への愛着がありますね。
この宿含め、これまでにも瀬戸田に「こういうものがあったらいいな」と思うことを色々やってきました。
観光パンフレットを作ったり、第一回せとだレモン祭りを立ち上げたりね。
瀬戸田の観光や人が盛り上がるなと思ったことは、いまも行政などを巻き込んで提案しています。
- ──── 実際に宿泊業をスタートしてみてどうでしょうか?
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もともと人付き合いや、人を笑わせることが好きなんですよ。
人生70年を過ぎて、子どもや孫が増えたような感じです。
自分と同世代の方が宿泊されると、一緒に農業をしながら、趣味をシェアしている感覚です。
忙しいかと言われればそうですが、とにかく楽しんでやっています。
アグリート島時間ならではの”こだわり”とは
- ──── オープンするにあたって、特にこだわられたところを教えてください。
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宿泊棟の内装には、国産ヒノキを使用しています。
自宅も同じ材を使っているのですが、ここに一番こだわりましたね。
今はまだ真新しい白木ですが、これから年数を重ねると、きれいな飴色になっていくんです。
どんどん変化していく室内の様子も楽しみにしていてほしいです。
あとは、解放感を感じられるようにワンフロア設計にしました。
- ──── 4棟それぞれに違った色のレモンの名前がついているのも面白いですね!
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「ピンクのレモン」「青のレモン」「緑のレモン」「黄色のレモン」となっていて、それぞれの色のカーテンをかけています。
瀬戸田といえばやっぱりレモン!なので。
各棟ともトイレ・バスタブ付きのお風呂・対面キッチン・ロフトと設備を揃えて、長期滞在の方も快適に過ごせるようになっています。
- ──── 宿泊日数について「2泊3日~1年間」としているのには、何か理由がありますか?
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野菜の収穫体験も、観光も、やりたいことをやってもらうには、1泊だとできることが限られちゃう。
それに、短い時間に予定を詰め込むより、ゆっくりと過ごしてほしいと思っているんです。
私たち夫婦の意見だけでなく、色々な人からも同じような意見をもらい、少なくとも2泊から、というスタイルに落ち着きました。
オーナーおすすめの過ごし方
ここからはオーナー根葉さんオススメの過ごし方について聞かせていただきました。
特に、長期で滞在しようと思っている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
- ──── 宿泊されるのはどのような方が多いですか?
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同世代が多いと思っていたけど、最近は20~30代の子連れのお客さんが増えていますね。
若い方に来ていただけると、賑やかで私たちも楽しくなります。
収穫体験は、大人ももちろん楽しんでくれるんだけど、子どもさんは特に大喜びしてくれる。
部屋でも菜園でものびのびと過ごしてもらえるから、気兼ねなく来てほしいなと思っています。
- ──── 移住や二拠点生活に興味がある人もいらっしゃる?
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もちろん。実際に今、移住に向けて情報を集めはじめているお客さんもいますよ。
東京から何度か来られて、瀬戸田を気に入ってくれて。これから一緒に住まいを探そうと話しています。
初めての土地にいきなり移住っていうのはハードルが高いけど、ここを拠点に島の魅力に触れて、移り住んでくれるきっかけになればいいなと思っていますね。
- ──── 農業体験について教えてください。
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各棟にある専用菜園で育てている作物は、自由に収穫してもらって大丈夫です。
手入れは普段私がやっていますが、やってみたいことがあれば言ってください。
長期滞在される場合は、野菜を一から育てたり、畑の管理をしたりと、本格的な農作業にも挑戦できますよ。
- ──── 野菜以外の収穫もできるのでしょうか?
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今はちょうど田植えが終わる頃だけど、タイミングが合えば田んぼの方も体験してもらえます。
畑で収穫する野菜が少ない冬場は、知り合いの柑橘農園を案内しています。
瀬戸田の名産・柑橘は、ぜひ収穫しに行ってもらいたいですね!
- ──── 敷地を出て道1本渡ると海!すごく良いロケーションですよね。
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サンセットビーチは綺麗に整備されて、海遊びをするのにすごくいい場所になりました。
夏には海水浴はもちろん、SUPも人気です。
設備がしっかりしていて、サイクリングの拠点にもなっています。
もちろんアクティビティもいいですが、私のオススメは、なんでもない日常の海です。
空間全体がまるで自分だけのもののように感じられるんです。
この雰囲気はぜひ味わってほしいですね。
ちょっと高台に登れば、また違った景色も楽しめますよ。
- ──── 魚釣りもできますか?
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もちろんできますよ。
やってみたいという人がいれば、知り合いの釣り好きに繋いだりしています。
地元ならではの穴場スポットなんかも教えてもらえますよ。
前に宿泊した方は、人生初の釣りに挑戦して、2匹釣れたって言ってたかな。
釣り好きの人だと、サンセットビーチ横の垂水港から釣り船に乗る人もいますね。
アグリート島時間が大切にしていること
- ──── 宿の運営で、大切にされていることはありますか?
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この宿では、人と人との“出会い”や“縁”を大切にしたいと考えています。
当初はオートキーを導入しようかなんて案もあったんですが…
顔を合わせて「いらっしゃい」「またね」と話ができた方がいいよね、と見送りました。
宿泊される方には、付かず離れずな親戚のように、何かあれば我々を頼ってもらえるとうれしいかな。
何度も来てくれる方は、そんな関係性にも居心地の良さを感じてくれていると思います。
- ──── これから宿泊する方に、伝えたいことはありますか?
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アグリート島時間には、コンセプトがあるんです。
それが、「観光と農業を融合した生き方の提案」。
土に触れ、農作物に触れ、瀬戸田の自然の中でゆったりと過ごす。
ここでの暮らしを通して、新しい体験をして、これまでと違った価値観に触れてみてほしいと思います。
体験といっても構えるようなものではなくて。
いつもはお店で買う野菜を、自分で育てて収穫してみる。
自分で魚を釣って、焼いて食べてみる。
そんな生活の面白さを体感してもらえると嬉しいです。
アグリート島時間の詳細はこちら
瀬戸田の人のため、町のために、これまで活動されてきた根葉さんが、長年構想を練り完成させたアグリート島時間。
この宿が人々を惹きつけるその背景には、根葉さんの人となりがありました。
今回のインタビュー中にも、会話の節々に、人柄の良さがにじみ出ていた根葉さん。
宿のお話以外にも、瀬戸田の歴史や、生口島の観光資源の活用案、根葉さんのヒッチハイク旅行談など、話題が尽きませんでした。
根葉さんの前向きでパワフルな姿に触れ、多くの人が「また来たい」と心惹かれる理由が分かった気がします。
次の旅は、アグリート島時間で、「ゆっくりと、のんびりと」過ごしてみませんか?
気さくで温かいオーナー夫婦が、瀬戸田でお待ちしています!
2023年8月にオープンした、菜園付きの1棟貸切コテージです。
サンセットビーチまで徒歩1分の好立地にあるこちらの施設では、「ゆっくり、のんびり過ごしてほしい」という想いから2泊3日〜の宿泊が可能です。
詳しくはこちらのインタビュー記事をご参照ください。
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