「尾道焼きって、普通の広島のお好み焼きと何が違うの?」
「“砂肝入り”って聞くけど、それだけじゃないの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、尾道焼きの魅力や広島お好み焼きとの違いなど、分かりやすく解説しています。 尾道焼きの定義や地元で愛される名店の秘密も一緒に見ていきましょう。
あなたもきっと、尾道焼きが好きになるはずですよ!
尾道焼きって何?広島お好み焼きとどう違うの?
日本中で愛されているお好み焼き。特に広島風お好み焼きは有名ですよね。
でも実は、広島県内だけでも地域ごとにユニークなバリエーションがいっぱいあるってご存知でしたか?鉄板の上で生まれる美味しさのハーモニーは、まるでその土地の歴史や食文化を映す鏡のようです。
そこで、この記事では「尾道焼き」にスポットを当ててみましょう。
「尾道焼き」ってどんなお好み焼き?
尾道焼きを理解する上で欠かせないのが、その定義と歴史。港町として栄え、独自の文化を育んできた尾道ならではの要素が、この一品にギュッと詰まっています。
コレがなきゃ始まらない!尾道焼きに欠かせない「砂肝」と「イカ天」
尾道焼きを一番特徴づけている食材、それは「砂肝」と「イカ天」です。尾道焼きにおいて、この二つはマストアイテム!砂肝のコリコリッとした食感と、イカ天の香ばしさや旨みが、尾道焼きのアイデンティティを作っています。
港町と鉄板が生んだ奇跡?尾道焼き誕生物語
尾道焼きが生まれた背景には、この街の歴史と産業が深く関わっています。昔から海上の交通の要所で、造船業も盛んだった尾道。だから大きな鉄板も手に入りやすく、鉄板焼き文化が根付きました。
昔は、お客さんが好きな食材を持ち込み、お店の人が焼くスタイルも見られたそうです。ホルモンも人気で、手に入りやすかった砂肝がお好み焼きの具材として定着したのかもしれません。
また、冷蔵技術が未発達だった時代に、日持ちするイカ天がお肉の代わりや旨みプラスの食材として重宝されたのだとか。尾道の食文化の中で独自に進化したのが尾道焼きなのです。
おやつからソウルフードへ!進化する尾道焼き
尾道のお好み焼きは、昔は「おやつ」のような存在でした。それが時代とともに進化し、NHKの朝ドラ『てっぱん』のモデルになったこともあり、「尾道焼き」として広く知られるようになったのです。
今では広島風お好み焼きをベースにしつつ、砂肝やイカ天といったオリジナリティを加えた、尾道ならではのソウルフードとして愛されています。
尾道焼きを知る前に「広島お好み焼き」の基本を知ろう!
尾道焼きとの違いを理解するために、まずは「広島お好み焼き」の一般的な特徴を知っておきましょう!
これぞ広島スタイル!「重ね焼き」の美学
広島お好み焼きの一番大きな特徴は、生地と具材を混ぜて焼く関西風と違い、薄く焼いた生地の上にキャベツやお肉、麺を層みたいに重ねて焼き上げる「重ね焼き」。これで各具材の味や食感が活き、独特のハーモニーが生まれます。
定番の具材をチェック!
主な材料は、小麦粉のシンプルな「生地」、大量の「キャベツ」、定番の「豚バラ肉」、ボリューム感を出す「麺(そばorうどん)」、全体を包む「卵」、そして甘辛い特製「ソース」。青のりや魚粉も風味付けに欠かせません。
職人技が光る!代表的な作り方
生地を薄く広げ、魚粉、山盛りキャベツ、もやし、天かす、豚肉を順に重ね、横で準備した麺と合体させてひっくり返す。最後に薄焼き卵の上に乗せ、再度ひっくり返してソースを塗れば完成!この工程でキャベツが蒸し焼きになり甘みが増すのが、広島風の美味しさの秘訣です。
徹底比較!「尾道焼き」vs「広島お好み焼き」7つの決定的な違い
尾道焼きと広島お好み焼き、どちらも「重ね焼き」が基本ですが、細部には明確な違いがあります。食材から調理法、文化まで、その違いを見ていきましょう。
【違い① 食材】砂肝とイカ天の存在感
最も分かりやすい違いは、やはり「砂肝」と「イカ天」です。これらは尾道焼きを定義づける最大の要素で、特に砂肝は一般的な広島お好み焼きには入りません。
尾道焼きでは豚バラ肉の代わりに、または加えて砂肝が使われ、コリコリ食感がアクセントに。イカ天は加熱されることで旨みを放出し、風味を豊かにします。地元産イカ天へのこだわりを見せるお店もあります。
【違い② 生地の厚みと重ね方】お店によって違う?奥深い生地の世界
生地の扱いも興味深いポイントです。「尾道風は厚い」という情報もあれば、元祖「村上」では「ごく薄い生地」という話も。お店ごとに解釈や工夫があるようです。
また、一部の尾道焼きでは、全ての具材を乗せた後に再度生地をかける「追い生地」という工程があるとも言われ、これが事実なら大きな違い。麺の扱いも、生麺を直接乗せる店、炒めた麺を使う店など様々です。
【違い③ 火入れ】「押さえる」か「押さえない」か。
焼く際にヘラで「押さえる」かは食感を左右する重要ポイントです。広島お好み焼きはキャベツを蒸し焼きにし、層を馴染ませるためある程度押さえます。
一方、尾道焼きでは「しっかり押さえる」派と、元祖「村上」や「いわべえ」のように「押さえない」派が存在します。押さえないとキャベツがふんわり、押さえるとしんなり甘みが増す傾向に。お店の理想の食感の違いが表れています。
【違い④ 焼き時間】じっくり焼くのが尾道流?
調理時間に違いがある可能性も。「広島風は尾道風の半分くらいの時間」で、尾道焼きは約20分かけて焼き上げるというお店もあります。
尾道焼きは厚めの生地や豊富な具材にじっくり火を通すため、「しっかり押さえる」調理法と関連があるかもしれません。この時間が特有の味わい深さに繋がっている可能性もあるでしょう。
【違い⑤ ソース】味の決め手!個性あふれるソース選び
ソースも地域性や店の個性が光る部分です。広島ではオタフクソースが主流ですが、ミツワソースやカープソースも見られます。
尾道ではさらに多様で、元祖「村上」は三原市の辛口「びふとんソース」を使用。「いわべえ」ではカープソース、「すみチャン」ではオタフクソースと、より個性的で辛口傾向のソースも使っているのだとか。砂肝やイカ天の強い風味に合うという判断かもしれません。
【違い⑥ 文化的な位置づけ】おやつ?それともごはん?
尾道焼きは「広島の半分ほどの量で、食事というよりオヤツ」という情報や、歴史的に「おやつ」として食されていたという説もあります。
広島のお好み焼き全体は軽食から主食へと進化しましたが、尾道焼きがより「おやつ」としての性格を残しているなら、それは文化的な違いと言えるかもしれません。ただし現代では、しっかり食事として提供する店も多いです。
【一覧表】尾道焼きと広島お好み焼きの違いが一目でわかる!
| 特徴 | 尾道焼き | 広島お好み焼き |
| 主な特徴的食材 | 砂肝、イカ天は必須 | 豚バラ肉が基本、砂肝・イカ天は一般的ではない |
| 生地の厚さ | 店により「厚め」または「ごく薄い」と多様 | 一般的に薄め |
| 麺の扱い | 生麺を乗せて同時調理、または炒め麺。店により異なる | 一般的に炒めた麺を重ねる |
| 重ね焼きの技法 | 具材の上に再度生地をかける店あり(追い生地) | 一般的な重ね方で、最上部への再生地は稀 |
| 押さえ方 | 店により「しっかり押さえる」から「押さえない」まで様々 | ある程度押さえて蒸し焼きにするのが一般的 |
| 主なソース | びふとんソース、カープソースなど地元・近隣の辛口ソースも使用 | オタフクソースが主流だが、他ブランドも存在 |
| 量・位置づけ | 伝統的には比較的小さめで「おやつ」としての側面も持つ可能性(現代では食事として提供も) | 一般的に「食事」として十分なボリューム |
尾道焼きの名店がもつ味のこだわり
尾道の名店がどのようにその味を追求しているのか、見ていきましょう!
元祖の味を守り続ける「村上 (Murakami)」- シンプルイズベストの哲学
尾道焼きの元祖の一つ「お好み焼 村上」。温かい雰囲気の老舗です。砂肝と尾道産イカ天「シマ食」が主役で、カツオの粉で風味付けされています。
生地は水分多めでごく薄く、麺は地元井上製麺所の細めストレート生麺。ヘラで押さえない調理法で野菜はふっくら。ソースは三原市の辛口「びふとんソース」を使用。
伝統と個性がキラリ「いわべえ (Iwabe)」- 蒸し焼きが生み出すハーモニー
「いわべえ」は伝統的尾道焼きと独自工夫が光る人気店です。砂肝・イカ天入りの「尾道焼」に加え、豚肉・餅・イカ天入りの「いわべえ焼」もあります。
調理法は「一部尾道風だが、コテで押さえず、広島風に蒸し焼きにする」スタイル。ソースはカープソースとの情報も有り。店主夫妻が切り盛りする温かい雰囲気です。
駅チカでアクセス抜群「すみチャン (SumiChan)」- こだわり食材と独自の工夫
JR尾道駅近の人気店「お好み焼 すみチャン」。尾道焼きには砂肝・イカ天に加え、レンコンやかまぼこといった具材もあります。
麺は尾道焼きに「蒸し麺」、広島風には生麺から茹でるそばを使うこだわりも。尾道唯一という「電気カーボンランプ鉄板」を使用し、キャベツも厳選。ソースは「オタフクソース」を使用しています。
選べる焼き方が魅力「ぽっぽ家 (Poppo-ya)」- 家庭的な温もりと秘伝の味
尾道商工会議所にほど近い「ぽっぽ家」は、麺の焼き加減を油なしの伝統的「昔焼き」と香ばしい「麺パリ」から選べるのが特徴。砂肝は秘伝タレに一日以上漬け込んだものを使用。
レトロな雰囲気で店内禁煙、家族連れにも安心です。
【一覧表】人気店の尾道焼き、ここが違う!徹底比較
| 店名 | 主な特徴(尾道焼き) | 生地 | 麺 | ソース |
| 村上 | 砂肝、イカ天(シマ食)、カツオの粉、ネギ多め | 水分多くごく薄い、つなぎ程度 | 井上製麺所の生麺(やや細麺)を鉄板で調理 | びふとんソース |
| いわべえ | 砂肝、イカ天 | やや粗めのキャベツと共に丁寧に重ねる | そば | カープソース |
| すみチャン | 砂肝、イカ天、レンコン、かまぼこ | 不明 | 尾道焼きには蒸し麺を使用(広島風には生麺からの可能性あり) | オタフクソース |
| ぽっぽ家 | 砂肝、イカ天、秘伝のタレに漬けた砂肝 | 不明 | 「昔焼き(油なし)」と「麺パリ」から選択可能 | 不明 |
この比較からも、尾道焼きが砂肝とイカ天という王道の具材を使いつつ、各店が独自哲学で進化させている生きた食文化であることがわかります。
まとめ:奥深い尾道焼きの世界、あなたも味わってみませんか?
尾道焼きと広島お好み焼きの世界、いかがでしたか?一枚のお好み焼きには、その土地の歴史や文化、人々の知恵、そしてお店のこだわりがギュッと詰まっているんです。
- 尾道焼きを特徴づけるのは、「砂肝」と「イカ天」。
- 生地の厚さや麺の扱い、火の入れ方、ソース選びは、お店によって本当に様々。
「尾道焼き」は、カチッとした定義に収まらない、とっても奥深い世界感を持っています。それは、各お店が伝統を受け継ぎながらも新しい工夫を重ねて、進化し続けている「生きた食文化」だからこそでしょう。
「知ればもっと美味しい!」 この言葉通り、尾道焼きの背景にある物語や、食材一つひとつに込められた意味、そして職人さんのこだわりに思いを馳せれば、いつものお好み焼きがもっともっと特別な一品に感じられるはず。
次に尾道を訪れたら、ぜひこの記事を思い出して、色んなお店の尾道焼きを味わってみてくださいね。

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