アートで有名な生口島。
その中でも、平山郁夫美術館は最も有名な観光名所です。
美術館らしからぬ、門構えからは美しい日本庭園が見えます。
平山郁夫画伯は広島県瀬戸田町出身の日本画家で画家として、教育者として日本の芸術発展に寄与した人物です。
瀬戸内の美しい青い海や緑の島々の織り成す豊かな自然の中で少年期を過ごした平山郁夫画伯は、生涯を通じて「私の原点は瀬戸内海の風土である」と語っている通り故郷瀬戸内海の風景を描いた作品を多く残しています。
生口島の平山郁夫美術館では、5歳から15歳までに描かれた幼年期の作品から瀬戸田の風俗に取材した作品が多い初期作品、日本画家の転機となった「仏教伝来」以降の作品、しまなみを舞台に描かれた水彩画作品しまなみ海道五十三次まで幅広い作品が見ることが出来ます。
生口島を訪れたなら是非との一度立ち寄ってみましょう!
生口島(瀬戸田町)の画伯・平山郁夫画伯ってどんな人?
平山郁夫画伯ってこんな人!
平山郁夫は広島県瀬戸田町に生まれ、日本画家、教育者として、日本の芸術の発展に大きく寄与した人物として芸術界ではとても有名な人物です。
文化勲章も授与され、日本美術院理事長、東京藝術大学長などを歴任したとてもすごい人です。
旧制広島修道中学(現修道中学校・高等学校)3年在学時に勤労動員されていた広島市内で被爆した経験は後の作品に大きく影響を与えたといわれており、この被爆経験が、後の「文化財赤十字」活動などの原点になったようです。
彼の作品からは、被爆体験を通して繊細な絵の中に込められた平和への切実な願いを感じます。
原爆症の症状による死の恐怖と闘いながらも描かれた覚悟を垣間見ることが出来ます。
平山郁夫画伯の略歴
平山郁夫(ひらやま いくお、1930年6月15日~2009年12月2日)
広島県瀬戸田町生まれ
東京美術学校(現在の東京藝術大学)日本画科卒業
昭和28(1953)年「家路」が第38回院展に初入選、以後入選を重ねる
昭和37(1962)年第1回ユネスコフェローシップにより、ヨーロッパへ留学
平成10(1998)年文化勲章を受章
日本美術院理事長、東京藝術大学長、ユネスコ親善大使、世界遺産担当特別顧問、東京国立博物館特任館長、文化財赤十字活動を提唱する文化財保護、芸術研究助成財団の理事長等を歴任
平山郁夫美術館はこんなところ!
建物について
1997年に開館。
両国・国技館などの設計で知られる建築家・今里隆氏が設計した切妻の大屋根が特徴の平山郁夫美術館。
美術館らしからぬ立派な門構えから見える日本庭園は瀬戸内海の風景を表しており、その美しさはそれだけでも訪れて良かったと思うほど。
建物内部は、平山郁夫のテーマである「平和の祈り」に通ずるような暖かみのある空間をづくりが行われています。
収蔵作品について
収蔵作品は貴重な幼年期の作品から、豊かな瀬戸内の風景と人々、画家としての転機になった「仏教伝来」、日本文化の源流であるシルクロードへの憧れを持ち描いたシルクロードなどがあります。
また、平山郁夫画伯はシルクロードの乾燥した砂漠地帯を旅して帰国すると、日本の潤沢な緑が無性にかきたくなるのだそう。
その思いを満たすように美しい風景が存分に描かれたしまなみ海道五十三次まで幅広く展示されています。
また、美術館では様々なイベントや展示会が催されていますので、行くたびに新しい出会いがありそう。
さらには、日本庭園を眺めながらゆっくりとくつろげるティーラウンジもあります。美しい作品を堪能し、少し疲れたら喫茶室でさわやかな柑橘系メニューに癒されてみてはいかがでしょう?
平山郁夫美術館は、生口島のここにある
平山郁夫美術館は、生口島の中央(広島県側)にあり、生口島北、南両ICからほぼ同じ距離の場所にあります。
平山郁夫美術館のすぐ隣には、平山郁夫美術館、耕三寺へ行く方の為に約40台ほどの車をとめることが出来る無料駐車場があり、とっても便利!
無料駐車場には、レモンケーキで有名な島ごころSETODA(瀬戸田本店)が隣接しています。
平山郁夫美術館の裏手には、未来心の丘で有名な耕三寺、少し歩くとしおまち商店街があり、生口島の観光スポットの中心地と言っても過言ではありません。
営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 原則無休 ※展示替えなどのため、臨時に一部展示室がご覧いただけないことがあります。 |
電話番号 | 0845-27-3800 |
交通 | しまなみ海道 生口島北ICより車で12分 |
WEBサイト | https://hirayama-museum.or.jp |
駐車場 | 専用駐車場約40台有(無料) |
料金 | 一般 1000円 大学・高校生 500円 中学・小学生 300円 |
その他 | ー |
住所 | 広島県尾道市瀬戸田町沢200-2 |
生口島のもう一つの美術館・「島ごと美術館」
島ごと美術館は、生口島と高根島に点在する17点の野外彫刻です。
なんと著名な美術評論家から推薦された作家自身が自由に設置場所を選び、そこからイメージして作られた作品もあるのだとか。
確かに、瀬戸田の風景の一部として溶け込んでいるようですね。
自由に作られた作品と彫刻作家から寄贈された作品で構成されています。
17点のうちの1つは、瀬戸田小学校の中庭にあるので全作品を制覇するのはもしかしたら難易度が高いかも⁉
生口島の美術館といえば「平山郁夫美術館」・平山郁夫画伯って?どんな美術館?まとめ
アートで有名な生口島の中でも、特に有名な平山郁夫美術館。
故郷を愛した平山郁夫画伯は、出身地瀬戸田の風景もたくさん描いており、しまなみ海道五十三次は平山郁夫画伯が厳選した絶景が描かれおり、最高の映えスポット!
スケッチした場所は、スケッチポイントとして紹介されているので、実際に行くことが出来ます。
特に、平山郁夫画伯も幼少期遊び場にしていたという向上寺は平山郁夫画伯のスケッチポイントであり、国宝に指定されている三重塔も見れるのでおススメ!
平山郁夫画伯作品に触れた後は、画伯の愛した絶景スポット巡りを楽しんでみてはいかがでしょう?